
SNSで、牛乳石鹸の「ミルキィボディソープ」を浴室床へ使う掃除方法が話題になりました。
床へミルキィを広げてブラシで洗うと、「なかなか落ちなかった汚れがキレイになった」という投稿も見かけます。
そこで今回は、清掃業者のOno Clean Serviceでも実際にミルキィボディソープを購入し、風呂床の軽い皮脂汚れで試してみました。
先に結果をお伝えすると、今回の軽い皮脂汚れは、洗浄後かなり目立たなくなりました。
ただし、ここで「ミルキィだから落ちた」と判断するのは早いと考えています。
先に結論|軽い皮脂汚れは落ちました。でもミルキィだけの力とは言えません
- 今回の軽い皮脂汚れは洗浄後かなり目立たなくなった
- ミルキィを塗ったあと、ブラシでしっかり洗っている
- 今回程度の軽い皮脂汚れなら、ブラシだけでも落ちた可能性がある
- 牛乳石鹸は浴室床への用途外使用を控えるよう案内している
- 普段の風呂床掃除なら、用途に合ったバス用洗剤を使う方が分かりやすい
今回使ったのはミルキィボディソープ やさしいせっけんの香り

今回使用したのは、牛乳石鹸の「ミルキィボディソープ やさしいせっけんの香り」です。
本来は身体を洗うためのボディソープで、浴室床を掃除するための商品ではありません。

公式の商品情報には、ミリスチン酸K・ラウリン酸K・パルミチン酸Kなどの成分が表示されています。
身体の皮脂や汚れを洗うための商品なので、洗浄する働き自体はあります。
ただし、身体を洗うボディソープに洗浄成分が入っていることと、浴室床用洗剤として適していることは別の話です。
実際に軽い皮脂汚れが付いた風呂床で試しました

今回は、普段使用している浴室床に付着した軽い皮脂汚れで確認しました。
頑固に固着した水垢や厚い石けんカスではなく、日常使用によって付着する比較的軽い汚れです。
ここは今回の結果を考えるうえで重要です。
軽い皮脂汚れが落ちたからといって、硬く固まった水垢や黒カビまで同じように落ちるとは限りません。
ミルキィを風呂床へ出してみる

今回は、SNSで話題になった方法を確認するため、ミルキィを床へ直接出して使いました。
実際に原液を出してみると、かなり濃厚です。
床全体へ原液を大量に広げると使用量も増えますし、その分、最後に洗浄成分をしっかりすすぐ必要があります。
ブラシで床の凹凸まで洗います

ミルキィを床へ広げながら、ブラシを使って洗浄しました。
この工程が、今回の検証ではかなり重要です。
ミルキィを床へ塗っただけではなく、ブラシの毛を床の凹凸へ当て、物理的に汚れを動かしています。
軽い皮脂汚れの場合、適切なブラシで洗うだけでも変化することがあります。
すすぎ後、軽い皮脂汚れはかなり目立たなくなりました

ブラシ洗浄後に十分すすぐと、掃除前に見えていた軽い皮脂汚れはかなり目立たなくなりました。
今回の床については、洗浄前よりキレイになったことを確認できました。
なお、今回のアフター写真はすすぎ後で床が濡れている状態です。
濡れている床は光の反射などで乾燥時と見え方が変わることがあるため、写真だけを必要以上に強調せず、実際の作業中の変化も含めて判断しています。
これ、ブラシだけでも落ちたんちゃう?というのが正直な感想
今回試したあと、清掃業者として率直に感じたのがこれです。
今回程度の軽い皮脂汚れなら、ブラシだけでもかなり落ちた可能性があります。
浴室床には細かな凹凸があるものも多く、その凹凸へ皮脂や汚れが入り込むことがあります。
そこへブラシの毛をきちんと当てれば、軽い汚れなら物理的な洗浄だけでも変化する場合があります。
つまり、今回確認できた事実は、
- ミルキィを使ってブラシ洗浄したところ、軽い皮脂汚れがかなり目立たなくなった
というところまでです。
一方で、
- ミルキィだから落ちた
- ボディソープだから特別に落ちた
- 長時間パックしたから落ちた
- 普通のバス用洗剤では落ちない
とまでは、今回の検証から判断できません。
掃除では、洗剤だけではなく、汚れの種類・床の凹凸・ブラシの当たり方・洗浄時間なども結果に影響します。
SNSで話題になっても、牛乳石鹸は浴室床への用途外使用を控えるよう案内しています
ここは、今回の記事で特に大切な部分です。
牛乳石鹸は2026年6月17日、「ミルキィボディソープ」の浴室床への使用について公式に案内しています。
公式では、各家庭の使用環境や浴室設備の状況が異なるため、浴室床への洗浄効果について保証・確認することは難しいとしています。
また、洗浄成分が床面に残ることで滑りやすくなるなど、安全面への影響が生じる可能性があるため、本来の用途と異なる使用を控えるよう案内しています。
「実際に落ちた」と「メーカーがすすめている」は別です
今回、軽い皮脂汚れが落ちたことは事実です。
しかし、それによってミルキィが浴室床用洗剤としてメーカーから推奨されているわけではありません。
浴室設備の取扱説明書と、使用する商品の表示を優先してください。
バス用洗剤を切らした時の応急処置ならどう考える?
ここは、現実的な話もしておきます。
「今日お風呂を掃除しようと思ったのに、バス用洗剤を切らしていた」ということはあります。
今回のような軽い皮脂汚れなら、まずはぬるま湯とブラシだけで洗ってみるのもひとつです。
実際に今回の床を洗った感触では、ブラシの物理的な力だけでも落ちた可能性は十分あると感じました。
それでも、手元にあるミルキィを一時的な応急処置として使おうと考える場合、今回原液を使って感じたのは、かなり濃厚だということです。
これはメーカーが推奨している使い方ではありません
牛乳石鹸は、ミルキィボディソープの浴室床への用途外使用を控えるよう案内しています。
ここで紹介しているのは、実際に使用した清掃業者としての使用感です。
普段の掃除方法としておすすめするものではありません。浴室設備と商品の表示を確認し、使用後は十分にすすいでください。
なお、薄める場合も熱湯を使う必要はありません。
床材や排水部品への影響を避けるためにも、扱いやすい温度のぬるま湯で十分です。
普段の風呂床掃除なら、ちゃんとしたバス用洗剤を使いましょう
今回ミルキィを実際に購入して試したところ、軽い皮脂汚れはかなり目立たなくなりました。
そこは今回確認できた結果です。
ただ、清掃業者として普段の風呂床掃除にどちらを選ぶかと聞かれれば、答えはシンプルです。
お風呂の床を掃除するなら、お風呂用として作られた洗剤を使いましょう。笑
バス用洗剤なら、浴室で使うことを前提に用途・使用方法・注意事項が表示されています。
軽い皮脂汚れなら、専用洗剤とブラシで十分対応できることも多く、わざわざボディソープを大量に床へ使う必要はありません。
掃除は「意外なものを使うこと」よりも、汚れと場所に合った洗剤を選ぶ方が結局シンプルです。
SNSで話題の掃除方法は「見た目の変化」と「本当に効いたもの」を分けて考えます
SNSには、見た瞬間に試したくなる掃除方法がたくさんあります。
実際に便利な方法もありますが、見た目の変化だけで「この洗剤だから落ちた」とは限りません。
以前、重曹とクエン酸を使ったモコモコ泡のお風呂掃除も実際に再現しました。
その時も、泡は派手に広がりましたが、泡の量だけでは洗浄力を判断できないという結果でした。
ミルキィで風呂床掃除についてよくある質問
ミルキィで本当にお風呂の床はキレイになりますか?
今回試した軽い皮脂汚れは、洗浄後かなり目立たなくなりました。
ただし、ミルキィを塗ったあとブラシでもしっかり洗っています。そのため、ミルキィだけの洗浄効果とは判断できません。
今回落ちた汚れは何ですか?
今回は、風呂床に付着した軽い皮脂汚れで確認しました。
硬く固着した水垢や鏡のウロコ、深く入り込んだ黒カビを検証したものではありません。
ブラシだけでも落ちた可能性はありますか?
あると考えています。
今回程度の軽い皮脂汚れなら、床の凹凸へブラシをきちんと当てるだけでもかなり変化した可能性があります。
ミルキィだから落ちたのですか?
今回の検証だけでは断定できません。
洗剤だけではなく、ブラシによる物理洗浄も同時に行っているためです。
長時間パックした方がよく落ちますか?
今回の検証では、長時間放置による効果は確認していません。
また、牛乳石鹸は浴室床への用途外使用を控えるよう案内しています。「長く置けば強く効く」と考えて放置時間を伸ばすことはおすすめしません。
バス用洗剤を切らした時なら使えますか?
軽い皮脂汚れなら、まずぬるま湯とブラシで落ちるか確認するのがシンプルです。
どうしても一時的な応急処置として使う場合、今回原液はかなり濃厚に感じました。少量をぬるま湯で薄めて扱う方が使いやすいと感じますが、これはメーカー推奨の使用方法ではありません。
使用後は床へ洗浄成分を残さないよう、十分にすすいでください。
原液の方がよく落ちますか?
今回の検証から、原液を多く使えば使うほど洗浄力が高くなるとは判断できません。
原液はかなり濃厚だったため、使用量を増やすよりも、ブラシをきちんと当てて、最後に十分すすぐことの方が大切だと感じました。
まとめ|軽い皮脂汚れは落ちた。でも普段はバス用洗剤でええ
SNSで話題になったミルキィボディソープの風呂床掃除を、実際に軽い皮脂汚れで試してみました。
- 今回の軽い皮脂汚れは洗浄後かなり目立たなくなった
- ただしブラシでもしっかり洗っている
- ミルキィだから落ちたとは断定できない
- 今回程度ならブラシだけでも落ちた可能性がある
- ミルキィは原液だとかなり濃厚に感じた
- 応急的に使うなら原液を大量に使うより少量をぬるま湯で薄める方が扱いやすい
- ただしメーカーは浴室床への用途外使用を控えるよう案内している
- 普段の掃除は用途に合ったバス用洗剤を使うのがおすすめ
掃除では、「SNSで話題だから効く」「意外なものだから効く」と決めつける必要はありません。
実際に何の汚れが付いているのかを見て、必要な洗剤と道具を選ぶ。
結局、それが一番シンプルです。







