
男が男に惚れる世界観
「男が男に惚れる」
そんな感覚を抱いた人は、過去にたったひとりだけいます。
そのひとりが、学生時代のアルバイト先で出会った、空調ダクト屋の親方さんでした。
環境や経験が人格を育てる
当時、倉庫で切り出したダクトを、親方さんと2人で黙々と組んでいました。
作業にも少し慣れてきた頃、親方さんに「組んだダクトを取り付けたいので、現場に出たいです」と伝えたことがあります。
すると親方さんは、こう言いました。
「学生の本分は勉強や。危ないし、絶対に現場には出さん。」
正直、その時は現場に出てみたい気持ちもありました。
でも、今になって思うと、その言葉には親方さんなりの優しさと責任感があったのだと思います。
お昼ご飯に出かける時は、親方さんの車に乗せてもらい、行きつけの喫茶店へ行っていました。
パンチパーマにニッカポッカ姿の親方さんが、車を時速20kmくらいでゆっくり走らせる姿は、今でもよく覚えています。
見た目は職人そのものなのに、ものすごく慎重で、石橋を叩いて渡るような人でした。
だからこそ、現場に出さないと言われたことも、あとから考えると納得できました。
親方さんの背中から教わったこと
親方さんと過ごす時間は長く、私はその所作をよく見ていました。
当時は気づかなかったことも、歳を重ねるごとに、ひとつひとつ思い出すようになりました。
仕事への向き合い方。
人への接し方。
危ないことを無理にさせない責任感。
職人としての姿勢。
その経験があったからこそ、今の自分が少しずつ形成されていったのだと思います。
感謝しても、感謝しきれない経験です。
GWや長期休暇に入る前には、親方さんが「小遣い足らんかったら、かぁーちゃんに言わんとワシに言え」と声をかけてくれたこともありました。
当時は十分なお給料をいただいていたので、足りないわけではありませんでした。
でも、その言葉がとても嬉しかったことを覚えています。
そんな親方さんが、職人さんたちに慕われていたのは当然だったのかもしれません。
親方さんと過ごした時間は、今でも自分にとって宝物であり、財産です。
今の仕事観につながっている原点
今、自分が清掃の仕事をしている中でも、親方さんから受け取ったものは残っています。
見た目だけではなく、仕事にどう向き合うか。
無理をさせないこと。
危ないことを軽く見ないこと。
相手の立場を考えること。
そういう小さな積み重ねが、今の自分の仕事観につながっているのだと思います。
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この代表日記は、小野クリーンサービスの仕事観につながるヒストリーの第1章です。
- 第1章:男が男に惚れた職人の背中
- 第2章:この仕事を始めた理由
- 第3章:111本の施工事例が教えてくれたこと
- 第4章:掃除屋の名刺に「美空間演出家」と入れた理由







