
この仕事(清掃)を始めた理由
もともと私は、独立思考が強い方でした。
若い頃は、歯科技工士として独立して大きく稼ぐという、今思えば少し安直な野望を抱いて歯科業界に飛び込みました。
しかし、実際にその世界に入ってみると、外から見ていた時には分からなかった業界の難しさや厳しさを知ることになります。
この世界で自分が思い描いていたように稼いでいくことは、簡単ではない。
まだ若く、深く考える力も足りなかった私は、その道を去る決意をしました。
それから2年ほど、フリーターをしながら自分の進む道に悩みました。
父は職人、母は農家の娘。
自分自身、いわゆるサラリーマンの世界をあまり知りませんでした。
だから一度は会社勤めをしてみようと思い、組織の中で働く道を選びました。
正直ものがバカを見る世界に感じた違和感
そこから約10年、会社勤めをしました。
けれど、その中で強く感じたのは、人間関係や組織の中にある違和感でした。
自分の出世のために足を引っ張り合う上司。
頑張って上を目指そうとすると、潰しに来る上司。
上司に気に入られようとする部下。
同じ会社で働いているはずなのに、なぜこんなに人同士がぶつかるのだろう。
なぜ、もっと仲良くできないのだろう。
そんなことを考えることが増えていきました。
自分にとっては、どこか「正直ものがバカを見る世界」のように感じていました。
やりたいことではなかった「掃除」との出会い
組織の中で働きながら、ここは自分の居場所ではないのかもしれないと、また悩むようになりました。
そして少しずつ、こう考えるようになりました。
自分の理想の世界は、自分で作るしかない。
会社勤めをしながら、ネットで収入を得ることにも取り組み、独立できる道を模索しながらお金を貯めていました。
そんな中で出会ったのが、「掃除」という仕事でした。
正直に言うと、最初から「どうしても清掃がやりたい」と思っていたわけではありません。
でも、自分にとって大切だったのは、ストレスなく、心豊かに過ごせる環境を作ることでした。
掃除は、あくまで手段。
目的は、自分が心豊かに過ごせる居場所を見つけることでした。
金を追うより、人を追う仕事へ
振り返ると、20代はお金を追いかけていた時期でした。
30代は、自分の居場所に迷っていた時期でした。
そして40代になり、ようやく自分が心豊かに過ごせる居場所を見つけられたように感じています。
清掃の世界に飛び込んでから、私はお金だけを追いかけるのではなく、人を大切にすることを意識するようになりました。
どんな人と出会うのか。
どんな関係を築いていくのか。
どんな空間を一緒に整えていくのか。
それが、自分にとって大切な仕事の軸になっていきました。
そして今、私に関わってくださる方、仲良くしてくださる方々に、心から感謝しています。
清掃という仕事に出会ったことで、自分の居場所ができました。
そしてその居場所の中で、これからも人とのご縁を大切にしながら、心豊かに仕事を続けていきたいと思います。
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この代表日記は、小野クリーンサービスの仕事観につながるヒストリーの第2章です。
- 第1章:男が男に惚れた職人の背中
- 第2章:この仕事を始めた理由
- 第3章:111本の施工事例が教えてくれたこと
- 第4章:掃除屋の名刺に「美空間演出家」と入れた理由







